コメの価格高騰の影響を受け、秋田県は9日、酒造業の仕入れ経費などを支援する事業を盛り込んだ総額6億9000万円余りの補正予算案を県議会に追加提案しました。
今回の補正予算案は、コメ価格高騰の影響を受けている県内の事業者を支援するもので、一般会計の総額で6億9151万円が計上されました。
この中には酒造業の仕入れ経費を助成する事業費1億305万円が盛り込まれていて、2024年度の県産米の仕入れ額の2分の1を補助します。
鈴木知事は「国の予備費により増額された物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金を活用し、米価の高騰に伴う緊急支援など、物価高騰対策として早急に取り組む必要がある事業について計上している。ユネスコ無形文化遺産でもある秋田の伝統的酒造りが後世にしっかりと継承されるよう、酒造業者に対し県産の原料米の購入費を助成していく」と説明しました。
このほか、みそやしょうゆなどのコメの加工品を手がける事業者への支援事業費として1億3035万円が盛り込まれていて、コストの抑制や商品改良などの費用を最大320万円助成します。
6月県議会は6月19日まで開かれます。