北海道苫小牧市の住宅街で6月3日未明、体長約1.5メートルから2メートルとみられるクマの目撃情報が相次ぎ、警察が警戒を強めています。
1件目は、3日午前0時45分ごろ、苫小牧市拓勇東町2丁目の沼ノ端北7号公園付近で、車を運転していた人が北へ向かって歩くクマを目撃し、110番通報しました。
目撃者によりますとクマは体長約2メートルとされ、公園は住宅に囲まれたエリアに位置しています。
その約25分後の午前1時10分ごろには、同市拓勇西町7丁目の国道36号線で別の目撃者が警察に通報しました。
千歳方面から苫小牧市街の方に向かっていた車の運転手が、南側から道路に突然飛び出してきたクマに驚き、急ブレーキを踏んだということです。
運転していた人によると、クマは体長1.5メートルほどで、車とは接触せずに、道路から立ち去ったということです。
2件の通報を受け、警察はパトカー7台を出動させて周辺を巡回し、市と連携して警戒活動を実施しました。クマの痕跡や被害などは現時点で確認されていません。
警察と市では、2件の目撃が同一の個体によるものか、複数のクマの出没かを慎重に調べるとともに、目撃された場所が住宅街だったことから、引き続き警戒態勢を継続し、市民に対し注意を呼びかけています。