秋田市の海浜公園で、風力発電の風車のブレードが落下した事故の発生から2日で1カ月です。鈴木知事は、2日の秋田県議会で「点検基準の見直しなどを国に強く要望していく」と述べました。
5月2日、秋田市の新屋海浜公園で「さくら風力」が設置した陸上風車からブレードが落下した事故。近くでは81歳の男性が倒れているのが見つかり、その後、死亡しました。警察が捜査を続けていますが、男性の死亡と事故との因果関係は分かっていません。
事故の発生から1カ月となった2日、鈴木知事は県議会一般質問で、議員から風力発電施設の安全管理について問われ、「人が日常的に立ち入る場所で起きた事故でたいへん重く受け止めている」としたうえで、「今後更なる安全対策を実施するため、現在、関係市町と個別の設備状況の確認を進めている。そして自治体として取り得る立地条件を踏まえた実効性のある対策を市や町と連携しながら検討する。点検基準の見直しなどを所管する国に対しても、強く要望してきたいと考えている」と答弁しました。
県議会の一般質問は、4日まで行われます。