固定電話にかかってきた「電話料金が未納です」という自動音声をきっかけに通話した大阪府警の警察官を名乗る男らにだまされ、米子市の60代の女性が1000万円を奪われたことが分かり、警察が特殊詐欺事件として捜査しています。
被害にあったのは、米子市の60代の女性です。
警察によると、5月22日に女性宅の固定電話に電話があり、「電話料金が未納です」と自動音声が流れたため、自動音声に従って電話のダイヤルボタンを押すと、通話した男から「あなたの免許証が大阪で不正に利用されています。警察に被害届を出してください」言われたということです。
さらに電話口の相手が大阪府警の警察官を名乗る男に替わると、「逮捕した男の家から通帳が見つかり、口座に犯罪で得た資金が入っている」とした上で、女性は「マネーロンダリングの容疑がかかっている」などと脅されました。
そしてLINEのビデオ通話で「あなたの口座に入っているお金の紙幣番号を１枚ずつ確認する必要がある。お金を調べなければ口座を凍結する」などと言われた女性は、その指示に従い、5月22日から26日までの5日間、金融機関のATMであわせて1000万円を振り込みましたが、その後になって男らと連絡がとれなくなったため詐欺だと気づきました。
警察は、「固定電話」＋「自動音声」＋「LINEで取り調べ」」のパターンは詐欺だとして注意を呼び掛けています。
