アメリカと中国の貿易協議を巡り、トランプ大統領が「中国が合意を破った」などと批判したことについて、中国政府は「事実に反する」と強く反発しました。
アメリカと中国は5月、互いに追加関税を115%下げることなどで合意し、その後協議が続けられていますが、トランプ大統領は5月30日、自身のSNSで米中の合意を念頭に「中国はアメリカとの合意を破った」と中国を非難しました。
これに対し、中国商務省のスポークスマンは2日にコメントを発表し、「中国が合意を破った」との批判は「事実に反し、理不尽な非難を断固拒否する」などと強く反発しました。
また、アメリカ側が新たな半導体規制や中国人留学生のビザ取り消しなど、中国に差別的な措置をとっていると指摘し、「アメリカが中国の利益を損なう行為を続けるのであれば、中国は断固とした措置をとる」として対抗措置を示唆しました。