終わりが見えない令和の米騒動。
5月29日、一口大のおにぎりを口に運んでいたのは小泉進次郎 農水相。
2021年から2024年までの4年間に生産された備蓄米4種類をどれかわからない状態で試食しました。
小泉進次郎 農水相:
率直に僕はどれ食べてもおいしくいただけます
30日から始まった中小のスーパーや町の米店を対象にした随意契約での備蓄米の購入申請。
今回は2021年産の”古古古米”です。
静岡県内に14店舗あるスーパー・田子重は5月29日のオンライン説明会に参加していました。
田子重 第2商品部食品グループ
梅原郁夫マネージャー:
300トンほど申請した。まだ正確にはわからないが、1週間程度で今までの傾向では確約されるのでは
店で販売する数カ月分にのぼる量を申請したという田子重。
ただ、申請が通った場合でもいつから販売できるかはまだ未定です。
その理由として挙げた要因の1つが政府から「玄米」で売り渡されること。
田子重 第2商品部食品グループ
梅原郁夫マネージャー:
精米の委託先です。(依頼殺到で)工場自体がパンクしている中で、どれだけうちのために精米してもらえるか
精米工場にはいま通常のコメに加え、競争入札の備蓄米や随意契約の備蓄米も。
そこに今回申請した備蓄米がさらに加わることになります。
また、コメを入れる「袋」も販売のハードルに。
通常では納品まで1カ月ほどですが、現在は受け付けられないという業者もあるといいます。
田子重では何とか精米工場の協力を取り付け、袋についてはメーカーが持っているものに専用のシールを貼ることを検討するなど販売に向けた準備を進めています。
田子重で予定している販売価格は…。
田子重 第2商品部食品グループ
梅原郁夫マネージャー:
1000円台後半から2000円台前半の間で販売できればいいかなと。家計も大変だと思うので買い物客に少しでも喜んでもらえるように安価な値段で提供できたらいいなと
30日、静岡市駿河区の田子重西中原店はコメの入荷日で、店頭には5kgで4000円以下のものも販売されていました。
田子重 西中原店
増田克己 店長:
コメの値段は利用客の関心が非常に大きく「いつ下がるの?」とずっと聞かれている
一方で、古古古米について買い物客からはさまざまな意見が聞かれました。
70代男性:
出たらそっち(古古古米)を買う。ただ手に入るかどうかわからない
50代女性:
おいしければありがたいんです。食べるのは子供なので品質が少し心配だなと
60代女性:
新米をずっと食べてきたので比較してどうかなと(家族と)話をしています。想像がつかない
大手では早いところで5月31日にも始まる随意契約で売り渡された政府備蓄米の店頭販売。
今後拡大する中で、その効果が注目されています。