「カンピロバクター菌」を原因とする食中毒が相次ぐ鳥取市内で、新たに居酒屋の客6人が発症し、鳥取市保健所はこの居酒屋を5日間の営業停止としました。

営業停止処分を受けたのは、鳥取市末広温泉町の居酒屋「星来庵(せらあん)」です。
鳥取市保健所によると、5月23日に「星来庵」で会食した市内にある事業所の職員グループ22人のうち6人が下痢や発熱などの食中毒症状を訴え保健所が調べたところ、6人全員の便から、カンピロバクター菌が検出されました。
鳥取市保健所では、6人に共通する食事は「星来庵」での会食だけだったため、「星来庵」を原因施設と断定し、29日から6月2日まで5日間の営業停止処分にしました。
6人には、まだ症状が残っているものの快方に向かっているということです。

鳥取市では、5月15日にも市内の飲食店で食事した7人グループのうち4人がカンピロバクター菌を原因とする食中毒にかかっていて、鳥取市保健所はこの飲食店を5月24日まで5日間の営業停止処分にしています。

カンピロバクター菌による食中毒は、主な原因食品が鶏肉の料理で、肉の不十分な加熱のほか、生の鶏肉が野菜などほかの食品を汚染するケースもあるということです。
保健所では、食肉を中心部までしっかり加熱することをはじめ、調理器具などの洗浄や消毒の徹底を呼びかけています。

TSKさんいん中央テレビ
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