中谷防衛相は30日の記者会見で、日米の関税交渉について「米国の関税措置に関する日米協議は、主に経済分野の取り組みに焦点をあてるものである」として関税交渉と安全保障は別であるとの認識を強調した。交渉を担当する赤沢経済再生相が、今後の協議で防衛装備品の購入が交渉カードになりうるとの認識を示したことについての質問に答えた。
中谷氏はさらに「防衛力整備の具体的な内容は、関税措置の見返りということではない」とした上で、「購入すべき装備品は、何が日本の防衛力強化にふさわしいのかを第一に考えて、具体的な機種・数量を決定する」と述べた。