岩手県大船渡市の山林火災で被害を受けた樹木に対する県の調査が始まりました。
これまでの衛星画像による調査では把握できなかった実態を地上から確認し、山林の再生に役立てます。

5月29日は県と三陸中部森林管理署の職員が13の班に分かれ立ち木の調査に当たりました。

職員は2メートルのポールを使い焼損範囲が根元から2メートル以上の場合は「大」、木の先端まで焼けている場合は「激」など、4段階で被害を判定しました。

今回の調査では、2月の山林火災で被害を受けた3400ヘクタールのうち、スギやマツなどの人工林1700ヘクタールを中心に被害を判定します。

このうち三陸町綾里の石浜地区のスギ林では50ヘクタールを調査し、地番ごとに対象の木の被害を確認していました。

県沿岸広域振興局農林部 菊池伸裕技術特命参事
「事業を今後実施する際に、どうしても森林所有者の同意が必要となる。そのような基礎資料として活用していくことを想定」

この調査は10月まで行われ、結果は大船渡市の林地再生対策協議会に提出されます。

岩手めんこいテレビ
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