電話に関するニュースですが、こちら♯7119という番号をご存知でしょうか?
「救急安心センター事業」とよばれるもので、けがや病気で救急車を呼ぶべきか、病院に行くべきか、迷った時に専門家からアドバイスを受けることができる電話相談窓口のことで、全域で導入しているのは全国で32の都府県に上ります。
この♯7119を県内で導入するための検討委員会が5月29日、県庁で開かれました。
検討委員会は市町会、町村会の代表や医療関係者らで組織されています。
#7119は医師や看護師が緊急性の有無や医療機関の受診の必要性を伝える電話相談窓口で、高齢化の進行で今後、救急搬送が増加する可能性が高いことを受け、県内での導入を検討することになりました。
会議では他県事例が報告され、♯7119を導入したことで、救急搬送や時間外の救急外来の患者が減少し、消防機関の負担の軽減化に繋がったということです。
県内への導入について委員からは「スムーズな医療提供につながる」といった意見や「規模の小さい消防本部が多く、人員確保や財政の面で厳しいのではないか」といった意見が出されました。
委員会では今後も意見交換を重ねて有用性の確認を行っていくということです。
鹿児島市立病院 救命救急センター長・吉原秀明さん
「右肩上がりで救急車搬送台数が増えているので、地域で救急車が全部出払っているという状況が、♯7119が普及することで少しでも緩和されるのではないか」