全国各地の職人が伝統の技を紹介する「職人の技展」が、5月29日から鹿児島市の山形屋で始まりました。
会場では、匠の技を間近で見ることもできます。
重厚感のあるぜんまい式の掛け時計や…ひねりを加えたべっ甲のネックレスも。
29日から始まった「日本の匠たち 職人の技展」。会場には、日本の伝統工芸の中から選りすぐりの42の工房が集いました。
上片平健キャスター
「会場では実演販売しているお店もあり、職人との会話を楽しむことができます」
匠の会 ひねもす・秋元公美さん
「そしてこれが小判。富に恵まれてお金に困りませんように。一粒万倍、小判が入って赤い実がサンゴでできた南天の代わり。難を転じる 難を転じて福となす」
軽快な口上を披露するのは、東京から初出店の「匠の会ひねもす」。小槌の中に恵比寿や大黒、小判やだるまといった10種類の縁起物を、由来を説明しながら丁寧に入れていきます。
東京の歌舞伎座でも販売している「開運の小槌」です。
匠の会 ひねもす・秋元公美さん
「江戸時代から伝わっている縁起物。鹿児島からわざわざ(東京に)やってくるお客さんもいる。せっかくだからと言って買いに来てくれる」
訪れた人
「私のものだけ作って帰ろうと思ったけど、やはり主人が元気でないとダメかなと思って。主人のものと2つ作って帰ろうかな」
糸のように細いのこぎりを巧みに操り、緻密な細工を施していく職人。
福岡「匠工芸」のつげ細工です。
筑前つげ細工 匠工芸・竹本知照さん
「つげは櫛が一番有名。静電気を起こさないし、髪につやを与えてくれる素材。なかなか手引きで細かくやっているところはない。うちはこれを専門としている」
国産のつげに、糸のこを使った「透かし彫り」という独自の技術で細工を施していきます。
使用する糸のこは細いもので、幅なんと0.16ミリ!
まさに職人技です。
来場者
「ここのつげは全然違う。細工が違う。こんな細くきれいに作っていると思わなかった」
全国各地の職人の技に触れられる「日本の匠たち 職人の技展」は6月2日まで鹿児島市の山形屋で開かれています。