自民党の斎藤健元農水相は、1日のフジテレビ「日曜報道 THE PRIME」で、備蓄米の放出をめぐり、小泉進次郎農水相が自民党の部会にはからず決めたことに野村哲郎元農水相が苦言を呈したことについて、「今は緊急事態だ。やむを得ない」と強調した。
岸田政権で農水相をつとめた野村氏は31日、鹿児島県鹿屋市で開かれた自民党の森山裕幹事長の国政報告会であいさつし、小泉氏が備蓄米の放出を自民党の農林部会にはからずに決めたことについて、「自分で決めて、自分で発表してしまう。ルールを覚えてもらわないといけない」などと苦言を呈した。
これについて斎藤氏は、「小泉氏が農林部会長を2年間やっている時に、私は農水副大臣で、農林部会を全部傍聴していた。その時、小泉氏はきちんと党に説明をしながら政策を進めていました」と指摘。
その上で、「ただ今この瞬間は緊急事態で、とにかく早くマーケットを冷やすことが重要だ。党の話を聞かないで進めているかもしれないが、それはそれで、やむを得ないと私は思う」と述べた。
そして斎藤氏は、「今後、しっかり説明していけばいい」と述べた。