不適切な融資が発覚したいわき信用組合に、東北財務局が業務改善命令を出しました。
東北財務局によりますと、「いわき信用組合」は、一般の顧客の名義を無断で使い口座を作るほか、実態のない企業を通じた迂回(うかい)融資によって、資金を不正に流用していました。
さらに、不正を秘密裏に管理する担当を歴代の役員が引き継ぐなど、長期間これを隠ぺいしていました。
東北財務局は29日、「いわき信用組合」に業務改善命令を出し、「組織全体に順法精神が根付いていない」などと指摘しました。
預金者からは「預金を解約して、他の銀行に移しましたよ、」「口座を使った方にしっかり説明が必要なんじゃないですかね。なんでその口座を使って、そういうことをしたのかって」という声が聞かれました。
いわき信用組合は、「経営管理体制を刷新し、健全かつ適切な業務運営を行っていく」とするコメントを出し、勝手に開設した口座の名義人などに丁寧に説明していくとしています。