アメリカのトランプ大統領が発表した相互関税などについて、アメリカ国際貿易裁判所は28日、「大統領の権限を逸脱している」などとして差し止めを命じました。
差し止めが命じられたのは、トランプ政権が日本などに課した相互関税と、違法薬物対策などを目的としたカナダ、メキシコ、中国への追加関税です。
いずれの関税も、トランプ氏が大統領権限で発動させましたが、裁判所は、発動の根拠とした法律は「世界規模の関税や報復関税のような無制限な権限を付与するものではない」などとして、法律に違反していると判断しました。
ホワイトハウスの報道官はFNNの取材に対し「緊急事態への解決方法を決めるのは、選挙で選ばれていない裁判官ではない」として、上訴する意向を示しました。