食卓に欠かせないコメの値下がりはいつ実現するのでしょうか?
衆議院宮崎2区選出の江藤拓氏が失言の責任をとって、農林水産大臣を辞任して28日で1週間。
新たに就任した小泉進次郎大臣は自ら「コメ担当大臣」と名乗り、政府の備蓄米を小売業者に直接売り渡す新たな対策を始めました。
宮崎県内のスーパーでも徐々に備蓄米の流通が始まる中、消費者からは値下がりを期待する声があがっています。
(藤松舞アナウンサー)
「5キロで4000円を超えるコメの価格、消費者はどのように捉えているのでしょうか」
(70代男性)
「いや〜、とんでもないね。びっくりするような値段、また元に戻ってもらいたい」
宮崎市のマルイチ丸山店です。
こちらのスーパーでは週に1回、備蓄米30袋の入荷があります。店頭に並ぶほかのコメに比べ、1200円安く販売されています。
(藤松舞アナウンサー)
「備蓄米あるんですよ」
(70代男性)
「ほーそうですか、こっちは4580円じゃないですか。全然違うね。やっと宮崎も回り始めましたか」
(諸麦敏郎副店長)
「(備蓄米が)ほとんど1日でなくなってしまうので、そこが増えてくるともう少し(価格が)安定するのかなと思います。高いという声を/聞くたびにやるせない気持ち」
店によりますと、コメの価格高騰が続く中、4月のカップ麺の売り上げは前の年の同じ時期の1.2倍。パスタの需要も高まり、欠品も出ていると言います。
(60代男性)
「なかなか4000円台だとおコメを買い控えますよね。やっぱり麺類とかに相当比重がいく」
こうした中、小泉農林水産大臣は、政府の備蓄米の放出について、これまでの「競争入札」から特定の業者に売り渡す「随意契約」に変更。
まずは大手の小売業者を対象に購入の申請を受け付け、来週にも5キロ2000円台の備蓄米が店頭やインターネットで販売される見通しです。
消費者は、コメの「適正価格」はいくらだと考えているのでしょうか?
(40代女性)
「去年くらいな感じ、2000円台くらい(小泉大臣は2000円前後に)がんばってほしい」
(30代女性)
「2000円前後、ぜひできるなら。でも農家さんの損にならないように、そこまで大幅に下げなくても少し下がればうれしい」
(40代男性)
「2000円台でも高い。昔は新米でも2000円台だった」
小泉大臣は今後、備蓄米の売り渡しの対象を中小のスーパーやコメ屋さんに拡大する方針です。
この店では、「随意契約に参加するかは不透明」としつつ、「買いやすい価格に落ち着く」ことを期待しています。
(諸麦敏郎副店長)
「新米が出るまでコメをもたせないといけないという側面もありますので、全体の数量が増えることによって昨年度のおコメってところが足りるようでしたら、値段が下がることもあるかもしれない、買いやすい価格に落ち着いてくれることを私たちも願っています」