無声映画の映像に合わせてセリフやナレーションを語る「活弁士」が、古里の大分県豊後大野市で、市政施行20周年を記念した公演を行いました。
5月25日。豊後大野市では市政20周年記念の公演「浅草パラダイス」が上演されました。
プロデュースしたのは、地元出身の活弁士・麻生八咫さんと娘の麻生子八咫さんです。
活弁は、無声映画の上映に合わせてセリフやナレーションを語るもので、大正から昭和初期にかけて人気を博した日本独自の映画文化です。この日の公演でも麻生さん親子は息の合った軽快な掛け合いで、観客を魅了しました。
この公演は活弁やオペラなどが融合した喜劇で、地元の三重総合高校神楽部とのコラボも。
また、豊後大野市の特産品をPRしようと、八咫さんなどがこの公演にあわせて歌詞を書き下ろした「乾しいたけの唄」も披露されました。
地元の子供たちなど30人も参加して、歌とダンスで会場を盛り上げました。
◆麻生八咫さん
「本当にみんな満面の笑顔でこんなに喜んでもらって僕らも一生懸命やっててよかったなと思った」
◆麻生子八咫さん
「すごく一体感のあるいいステージになった。私たちも豊後大野市のふるさと大使として今後ますます発信していきたいと思う」
市民とともに作り上げた今回の公演。
会場からは大きな拍手が送られていました。