早ければ、29日にも引き渡される予定の随意契約の備蓄米。
店頭に並ぶ見通しの備蓄米は、2022年産のお米、つまり「古古米」。さらに今後、町のお米屋さんやスーパー向けに出されるのは2021年産、「古古古米」。
その味などは、新米とどう違うのだろうか。

魚沼産コシヒカリがおかわり無料…その理由は

28日、コメの価格をめぐり、国会で小泉農林水産大臣が答弁に立った。

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小泉農水相:
来週は2000円の備蓄米。そしてその後に、町のお米屋さんや中小のスーパーに5キロ1800円程度、こういった物が並んでいく。

早ければ、29日にも引き渡される予定の随意契約の備蓄米。

コメ価格に、注目が集まる中、開店前に行列ができるこちらのお店。

お客さんのお目当ては、お店の看板メニュー・ハンバーグ!だけではなく…。

男性客:
これは“おかわり”です。今は3杯目です。あと2(杯)ぐらいですね。

女性客:
“おかわり”しました。 3~4杯いこうと思っています。

このご時世に、お客さんが次々とご飯を“おかわり”。

にく半  土浦イオンモール店・萩原勇作 代表:
当店は新潟県の魚沼産コシヒカリを、おかわり無料で召し上がっていただくことができます。

コメ高騰の中、高級ブランド米・魚沼産コシヒカリが食べ放題!

女性客:
ハンバーグ食べないでお米ばっかり食べてる。
(Q.今何杯目?)
2杯目。うふふふ。正直おにぎりにして持って帰りたい。

女性客:
すごい高いお米で、それを美味しく何杯も食べられるのはうれしいなと思って。

お客さんにも、大好評の“おかわり無料”サービス。
どうして、こんなことが可能になっているのか。その秘密を、見せてもらうと…。

にく半  土浦イオンモール店・萩原勇作 代表:
当店ではこのような玄米で仕入れて、これを毎日精米機で1時間かけてピカピカの白いお米にしています。

コメを玄米の状態で仕入れ、毎朝、お店で精米する手間をかけることで、コストを削減しているという。

しかも毎日精米することで、コメの鮮度が保たれ、ツヤツヤに炊き上がるという。

女性客:
家だと子どもたちに譲ってるので。自分少な目にして、子どもたちにおかわりさせてます。(きょうは自分が)食べられるならたくさん食べたい。

専門家「古古米は匂いが違う」

来週にも、随意契約の備蓄米が2000円程度で店頭に並びはじめる見通しだが…。

立憲・野田代表:
農水大臣就任されてから2000円程度と。バナナのたたき売りじゃないんで。

小泉農水相:
人件費の高騰などを踏まえたら、この2000円が生産者の方にとっての適正価格ではないと思います。しかし今回、古い備蓄米を出しますので。

来週店頭に並ぶ見通しの備蓄米は、2022年産のお米、つまり「古古米」。

さらに今後、町のお米屋さんやスーパー向けに出されるのは2021年産、「古古古米」。

内田米店・内田幸男代表:
(古古米は)匂いがまず違います、香りが違います。古米の場合はひね臭い匂いがします。チャーハン、カレー、あとスープカレーとか、全然大丈夫だと思います。白飯として食べるのはどうかなと私も思いますが、加工していれば絶対わからないと思います。

古古米などの備蓄米は、冷蔵庫の野菜室に入れるなどして保存するとよいとのこと。
(「イット!」 5月28日放送より)