宮崎市育ちの作家・新川帆立(しんかわ・ほたて)さんが、作品『女の国会』で山本周五郎賞を受賞した。選考委員は、同作を「面白くて読みやすく、エンターテインメント小説として完成度が高い」と評価。受賞を受け、書店では新川の作品の特設コーナーが設けられ、在庫切れの店舗も出ている。
異色の作家・新川さん「山本周五郎賞」を受賞
宮崎県宮崎市育ちの作家・新川帆立さんが、優れた物語性のある小説に贈られる山本周五郎賞を受賞した。

選考委員 小川哲さん:
第38回山本周五郎賞は、新川帆立さんの『女の国会』が受賞することに決まった。
山本周五郎賞は、2024年4月から2025年3月までの1年間に発表された小説の中から選ばれる。

新川帆立さんはアメリカ生まれ・宮崎市育ちで、弁護士として働いたあとに本格的に小説家の道に進んだ異色の経歴だ。今回、受賞した『女の国会』は、現代の日本社会で働いている女性が直面している現実が描かれていて、選考委員から「面白くて読みやすくエンターテインメント小説として完成度が高い」などと評価された。

新川帆立さん:
いざ取ると、今まで私の作品が面白いと思ってついてきてくれていた読者さんたちの感覚が、何かプロによって何かさらに肯定された感じがして、読者さんも喜ぶと思って、それが私も嬉しいと思った。
本屋には新川帆立さんの作品の特設コーナーも

河合皓稀アナウンサー:
山本周五郎賞を受賞した新川帆立さんの『女の国会』、こちらの本屋ではこの3冊しかなく、宮崎市内でも在庫切れの本屋があるということです。

宮崎市にあるこちらの書店では、山本周五郎賞の受賞を受けて新川さんの作品の特設コーナーを設けた。

明林堂書店浮之城店 大塚亮一店長:
受賞されたのでおそらく反応が良くなってくると思うので、早めにご来店いただいたほうがいいと思う。
山本周五郎賞の贈呈式は6月、東京都で行われる。
(テレビ宮崎)