富山県砺波市内で、建物の解体工事を請け負っていた業者が、現場にツバメの巣を発見し、関係者が工事を延期するという温かい判断をしました。

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富山県鳥獣保護センターによりますと、砺波市内の解体予定の家屋に子育て中のツバメの巣があるのを解体作業を請け負う業者が見つけ、27日にセンターに対応を相談しました。

センターでは、巣に触れると親鳥がヒナを育てることを放棄する可能性があることや、鳥獣保護管理法で卵やヒナがいる巣の撤去が禁止されていることを説明。その結果、関係者間の話し合いにより、ツバメのヒナの命を優先して工事日程を変更するという決断がなされました。

ヒナはまだ孵化したばかりで、順調に成長した場合、巣立ちまでは約20日間かかる見込みです。

県鳥獣保護センターでは「人間側の配慮で野生動物の生活環境が守れることがある」としていて、巣を発見した請負業者の男性も「親鳥がちゃんとエサを与えていた。元気に巣立ってほしい」とヒナの成長を心待ちにしていました。

富山テレビ
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