仙台市青葉区の旅行会社が全国の子供を対象に募集した国際交流イベントをめぐる返金トラブルで、宮城県は、5月27日、会社に立ち入り検査を行いました。しかし、事務所には誰もおらず、改善が見られないとして、県は業務停止処分も含めて対応を急ぐ方針です。
記者リポート
「午後2時です。宮城県職員がハローワールドの入るビルに立ち入り検査に入ります」
県が立ち入り検査を行ったのは、青葉区の旅行会社、ハローワールドで、27日は担当者3人が事務所に向かいました。
ハローワールドなどが企画運営する国際交流イベントイングリッシュキャンプをめぐっては、イベントが中止になったにもかかわらず、参加費用が返金されないケースが、少なくとも216件、金額にして600万円分確認されています。
県は会社に対し5月23日までに返金するよう行政指導しましたが、返金の事実が確認されなかったことから、27日、立ち入り検査を行いました。
県によりますと、26日の段階で、会社の代表を名乗る人物とメールのやり取りはできていますが、27日は事務所には誰もおらず、中に入ることができなかったということです。
県観光戦略課 松本裕紀課長
「法令違反行為について、改善の確認をとることができませんでした。この事実をもちまして、可及的速やかに、今後の対応について検討したい」
県は業務停止などの処分を検討しています。