富山県南砺市で60代の男性がクマに襲われケガをする被害がありました。
クマによる人身被害は今年に入り初めてで、県はツキノワグマ出没警報を発令し注意を呼びかけています。

山菜取りの最中の人身被害

クマによる人身被害があったのは、石川県境に近い南砺市小院瀬見の山あいです。
*リポート
「男性がクマに襲われたのがこちらの林道の付近です。山菜を採りに山に入ったところ、クマに遭遇し、左足のふくらはぎに怪我を負いました」

男性は左足に軽傷
今月3日の午前6時頃、市内に住む60代の男性が山菜取りをしていたところクマに襲われ、左足のふくらはぎに軽傷を負いました。
今月22日に同じ南砺市小院瀬見でクマの足跡が見つかり、南砺市の職員が調べていたところ、男性がクマに襲われていたことが発覚しました。
クマによる人身被害は今年に入って、初めてです。

「やるしかない、抵抗するしかない…」
*クマに襲われた男性(60代)
「クマが唸りながら襲ってくる。音にびびってしまう。正直怖かった。」
しかし、男性は助かるために必死の抵抗をしました。
「やるしかない。抵抗するしかない…1分程度格闘みたいなことをした」
男性によると、クマの大きさは約1メートルで成獣だったといいます。

ケガは負ったものの命拾いした男性は、今回の被害を振り返ってこう話しました。
「最大限の予防は必要だが、1番良いのは(山に)行くのを辞めた方がいい」
今年のクマの目撃件数は去年の同じ時期に比べ半分ほどですが、県は27日、ツキノワグマ出没警報を発令しクマを寄せ付けないよう生ごみを適切に処分することや住宅や倉庫の戸締りを徹底するよう呼びかけています。