朝の時間帯に東京・江戸川区の住宅街で起きた爆発。
現場には焼け焦げたトラック。運転席は激しく壊れ、タイヤが溶け落ちています。
近隣住民は「結構大きかった。作業員の人たちみんな「耳聞こえない」と言ってた。ボンッと音したと思ったらすぐパリッとなった。そしたら全階割れてる」と話しました。
また、近隣店舗の従業員は「急に『ドカーン』と爆弾が落ちたくらいの音がして、家もブルブルと揺れた」と話します。
爆発直後の映像には、ごう音が記録されていました。
27日朝、東京・江戸川区の工事現場で起きた爆発火災の直後とみられる映像では、激しく燃え上がる真っ赤な炎と黒い煙が立ち込めていく様子が確認できます。
さらに爆発音も記録されています。
別の事故直後とみられる映像にも、爆発音が響き渡り騒然とする様子が記録されていました。
現場は東京メトロ東西線・葛西駅から約300メートル離れた住宅街。
周囲には保育園や小学校などがあります。
この爆発による火災の影響で、近所の住民など10人がけがをしました。
いずれも軽傷だということです。
爆発の衝撃は現場から約200メートル離れた場所でも。
左右に揺れる建物と、中にいた人たちが慌てて外に出てくる様子をカメラが捉えていました。また、爆発の影響で、設置されている防犯カメラが落下する様子も映っていました。
燃えた重機を見ると、黒く焼け焦げた車体は激しく損傷し、タイヤが溶け落ちています。
すぐそばにあるアパートは、窓枠が大きく曲がっていて屋根の一部分が落ちているのも確認できます。
壁に穴が開いてしまっているところもあり、それだけの衝撃だったのが確認できます。
隣のコンビニでは看板などが壊れ駐車場にガラスが散乱、近くにある建物の窓ガラスも粉々に。爆発の威力を物語っています。
爆発現場のそばの家はリビングの窓ガラスが割れて吹き抜け状態に。
頑丈なエアコンは壁から外れ、洗面台に設置されている風呂の電源パネルも外れています。
被害に遭った家の住人:
これ(リモコン)あるじゃないですか、どっか遠くから飛んできた気がする。この状態だとちょっと防犯上、ガラスが全くないので、それが今は心配。
この爆発火災で、付近の住宅など少なくとも38棟で壁が壊れるなどの被害があったといいます。
当時現場では住宅の建設工事が行われていて、重機が杭を打ち込んでいました。
その際に地中50cmから60cmほどの深さに埋まっていたガスボンベに重機のドリルが当たり破損。
ガスが漏れ、充満したガスに金属の摩擦で上がった火花が引火し爆発したとみられています。
ガスボンベが地中に埋まっていたことについて、元東京消防庁 麻布消防署長・坂口隆夫氏は「(普通ガスボンベは)埋まっていない。以前、そこの敷地は何に使われていたのか、工場であっただとか、(本来は)危険のあるものは全部除去して、他の新しい用途に使われる。地下に埋まったまま販売されたことも考えられる」と指摘します。
駅から近い住宅街で起きた爆発火災。
現場では後片付けが続いています。