WMO(世界気象機関)は、今後5年間の世界の平均気温が産業革命前の気温より1.5度以上高くなる可能性が70%だと警告しました。
地球温暖化対策の国際的な枠組みである「パリ協定」では、産業革命前からの気温の上昇幅を1.5度以内に抑える目標を掲げていましたが、2024年の平均は1.55度の上昇で、初めて目標値を超えました。
WMOが公表した報告書によりますと、観測史上最も暑い1年だった2024年の記録が、今後5年の間に80%の確率で塗り替えられます。
また、今後5年間の平均気温も産業革命前の気温と比べて1.5度以上高くなる確率が70%だと予測しました。
報告書では、温暖化が進むごとに熱波や干ばつなどの異常気象がさらに進む恐れがあると警告しています。