2025年は参議院議員選挙の年

愛媛選挙区にはこれまでに無所属・現職の永江孝子さんと自民党・新人の上野由佳さん、参政党・新人の原田慎太郎さんのあわせて3人が立候補を表明し、前哨戦を繰り広げている。

3人が立候補を表明
3人が立候補を表明
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無所属で現職の永江孝子さん

無所属・現職 永江孝子氏:
「この6年間は思う存分の活動ができたなと。本当に応援してくださるみなさまに感謝申し上げ、そのご期待にしっかりと、この7月はお応えしなければならないということで非常に責任の重い選挙だと思っています。」

4月13日、松山市内の事務所で支援者を前に参院選への意気込みを語ったのは、無所属で現職の永江孝子さん(64)。

非常に責任の重い選挙だと思っています
非常に責任の重い選挙だと思っています

永江さんは2019年の参院選で国政に返り咲き現在1期目

松山市出身の永江さんは地元民放のアナウンサーを経て、衆議院議員を1期務めた。その後、衆参あわせて3回の落選を経験するが、2019年の参院選で国政に返り咲き現在1期目。

今回の参院選も無所属で立候補し推薦は受けない予定だが、野党各党などから幅広く支持を集めたい考えで、自公政権への対決姿勢を鮮明にしている。

無所属・現職 永江孝子氏:
「1つの政党が権力を握り続けると、裏金事件のこととか色々な問題が出てきて、そういうのに飽き飽きしている有権者のみなさんがいるということは、過半数割れに衆議院がなったことからもよくわかると思うんです。やはり政権が変わっていく政権交代が民主主義には必要なんだなと思っている。」

自公政権への対決姿勢を鮮明に
自公政権への対決姿勢を鮮明に

大切にするのは住民の声を聞くこと

そんな永江さんが大切にするのは住民の声を聞くこと。

地域の人との対話集会は年間50回を数え、この日松山市で開かれた集会には約400人が集まった。

支援者女性:
「みんながニコニコして過ごさないかんから、まずは食料品消費税0、ここからはじめて頂きたいと思います。」

開かれた集会には約400人が集まった
開かれた集会には約400人が集まった

永江さんが掲げるのは「消費税の減税」

物価高で暮らしの負担が増える中、永江さんが掲げるのは「消費税の減税」。

無所属・現職 永江孝子氏:
「これだけ物価高が続いて、みんなしんどいでしょ。そういう時だからこそ、やっぱり国が国民のみなさんの暮らしを守る1番の役割ですから、減税でまずは負担を減らす。これが1番だと思ってます。」

特に食料品の消費税の0%への引き下げを強く訴え、草の根の支援を力に再選を目指す。

無所属・現職 永江孝子氏:
「今の日本はすごく閉塞感でいっぱいだと思います。みなさんも。それを打開していくためには政策をやっぱり転換していかないといけない。よりスピード感を持って、より熱を込めてやっていきたいなと思っています。」

今の日本はすごく閉塞感でいっぱい
今の日本はすごく閉塞感でいっぱい

「若い力で愛媛の未来を創る」

自民党・新人 上野由佳氏:
「子育てママの経験だったりとか、地方の中小企業へのコンサルティング経験だったりとか、これまでの地元愛媛での活動の経験とかをフルに生かして、全国最年少の元気で色んな政策に挑戦していきたいなと思っています。」

自民党公認で新人の上野由佳さん(30)。松山市出身の30歳で今回、自民党県連の公募を経て選ばれた全国最年少候補だ。

「若い力で愛媛の未来を創る」と意気込む上野さんを、自民党の各支部や業界団体がバックアップし、選挙協力を結ぶ公明党からも推薦を受け、夏の決戦へ挑む。

自民党県連の公募を経て選ばれた全国最年少候補
自民党県連の公募を経て選ばれた全国最年少候補

ふるさと愛媛を守りたい

自民党・新人 上野由佳氏:
「(子供の頃から)ふるさと愛媛を守りたい、そのために政治家として働こう、この信念を貫いてきました。私は今夢中です。愛媛県の未来を創っていくこと、愛媛の課題解決に夢中です。」

愛媛の課題解決に夢中です
愛媛の課題解決に夢中です

母親として子育て中の上野さん

ゴールデンウィーク真っ只中の5月3日。家族3人で手をつないで「こんにちはー」とご挨拶。母親として子育て中の上野さん、2歳の長女を連れて地元・北条の祭りにやってきた。

祭りの会場に着くと気持ちを入れ替え、訪れた人たち1人1人に名刺を配ってPR。

女性のグループ:
「頑張ってください。女性がいいよねって言ってたんです。」

同級生:
「お誕生日おめでとう。きのう。」

自民党・新人 上野由佳氏:
「ありがとうございます。30歳になりました。」

前日が誕生日だった上野さん。

ありがとうございます。30歳になりました
ありがとうございます。30歳になりました

初のインスタライブにも挑戦

SNSで幅広い世代に知ってもらおうと、初のインスタライブにも挑戦した。

自民党・新人 上野由佳氏:
「みなさんこんにちは。初めてのインスタライブになりますので、ちょっと不慣れなところもあるかもしれないですが。」

ライブ配信では30歳を記念して、事前に募集した30の質問に答えた。

Q市議や県議ではなく、国会議員を志した理由
「目の前にある選択肢の中で、今回チャレンジすることが、愛媛県民の皆さんのためになるんじゃないかなと。」

5月に被選挙権が得られる30歳を迎え、小学生の頃から夢に見てきた政治家への思いを新たにしていた。

自民党・新人 上野由佳氏:
「私も子供がおりますので、国会の中に子育て世代の気持ちが分かってくれる国会議員がまったくいないというところで、すごく期待の声をいただきました。原点はまさにふるさとを元気にしたいという思いですので、権利を手に入れて、ますます本格的に頑張っていきたいと思います。」

小学生の頃から夢に見てきた政治家への思いを新たに
小学生の頃から夢に見てきた政治家への思いを新たに

参政党・新人の原田慎太郎さん

参政党・新人 原田慎太郎氏:
「政治が国民の方を向かなくなってしまって、国民が不在の政治、一部の政党だけの政治になってしまったと。それをもう一回、国民の方に取り戻していきたいんですね。」

参政党・新人の原田慎太郎さん(35)

国民不在ではない政治を取り戻したい
国民不在ではない政治を取り戻したい

高校時代まで過ごした地元愛媛へ

松山市出身の原田さんは保険代理店に勤務していた2024年10月、衆院選の千葉6区に参政党公認で立候補し落選。

その後、参政党代表の秘書を務めてきたが、高校時代まで過ごした地元・愛媛から参院選への挑戦を決意した。

地元・愛媛から参院選への挑戦を決意
地元・愛媛から参院選への挑戦を決意

地元市議とともにお城まつりの会場へ

ゴールデンウィークのこの日は宇和島市で、地元市議とともにお城まつりの会場へ。出店者一人一人に声をかけ、交流を深めていた。

参政党・新人 原田慎太郎氏:
「(ジュースを飲んで)甘さと酸味がとってもバランスがよくて、すごくおいしいです。」

「(合戦ゲームを見ながら)すごいなみんな。がんばれがんばれ!」

5歳の息子を持つ原田さん。政治家を目指したのも父親になったことがきっかけだという。

出店者一人一人に声をかけ、交流を深める
出店者一人一人に声をかけ、交流を深める

安心して暮らしていけるようなそんな日本を

参政党・新人 原田慎太郎氏:
「結婚して子供が生まれた時に、その子供たちの未来を考えたんです。子供たちがこれから大きくなった時、10年後、20年後、今のままの日本の政治が続いてしまっては、子供たちにいい日本を残していけない。安心して暮らしていけるような、そんな日本を残していけないんじゃないかとそう痛感しました。」

そんな原田さんがもっとも訴えているのは、税金や社会保険料の負担割合を示す国民負担率の軽減。

参政党・新人 原田慎太郎氏:
「今国民の負担率、税金と社会保険料も合わせた金額が47%近いというところがですね。国民の経済が今回っていない、それが1番の原因ですので、まずは国民負担率を35%にキャップをはめて、経済をしっかり回していきたいというところを訴えていきたい。」

経済をしっかり回していきたい
経済をしっかり回していきたい

3つどもえの戦いが予想される参院選愛媛選挙区

これまでのところ、3つどもえの戦いが予想される参院選愛媛選挙区。

夏の決戦はこれからさらにヒートアップしそうだ。

夏の決戦はこれからさらにヒートアップ
夏の決戦はこれからさらにヒートアップ
テレビ愛媛
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