安倍元首相を銃撃し殺害した罪などに問われている山上徹也被告(44)の裁判の争点の整理や日程を調整する「公判前整理手続き」が、奈良地方裁判所で27日午前、実施されました。
関係者によると、山上被告も出席し、午前10時10分ごろに始まりおよそ1時間10分後に終了したということです。
山上徹也被告(44)は3年前、奈良市内で演説中の安倍晋三元首相を銃撃し、殺害した罪などに問われています。
関係者によると、これまでに裁判所から初公判を「10月28日」に開く案が弁護側、検察側に提示されていて、最終調整が行われたとみられます。
また弁護側は、裁判員裁判で殺意を認める方針であることがわかっていて、手製の銃の発砲が銃刀法の「発射罪」に該当するかが争点になるということです。
山上被告は旧・統一教会に恨みを抱き、「安倍元首相とつながりがあると思い、犯行に及んだ」などと供述していて、弁護側は家庭崩壊などを背景とした情状酌量を求める方針だということです。