福島県は5月26日、オーストラリア旅行業協会と、インバウンド誘客の拡大に向けた覚書を締結した。
今後、現地の旅行業界関係者などが福島の観光地を実際に訪れるモニターツアーの実施に向けて協議を行い、インバウンド獲得に向けたツアー旅行商品の造成につなげたいとしている。
内堀福島県知事は5月22日から27日までの日程で、県産品の輸出拡大やインバウンド誘客拡大に向けてオーストラリアを訪問していて、5月26日は豪州アウトバンド業界を代表する業界団体であるオーストラリア旅行業協会(Australian Travel Industry Association)との覚書締結などに臨んだ。
覚書は、福島とオーストラリアの交流関係の発展に向け、誘客促進プロモーションの実施や、インバウンド拡大に向けた意見交換の実施を内容としたもの。
現地の旅行業界の関係者などが、福島を直接見たうえで旅行商品づくりにつなげてもらうためのモニターツアーの実施についても今後協議していくとしている。
2024年のオーストラリアから福島県への観光客(宿泊客)は6240人泊。
内堀知事は、福島県の観光の魅力であるスノーリゾートや食、風景などを伝えたほか、複合災害を経験し、困難や逆境に立ち向かう福島ならではのオンリーワンツーリズムである「ホープツーリズム」の魅力について説明したという。