名古屋市議会の上園晋介副議長が、アジア大会のボランティアを集めるために市内の男性の名前を勝手に登録していました。市のボランティア募集は苦戦していて、上園副議長は確認書類が不要の「特例枠」を利用していました。

 名古屋市はアジア大会のボランティアを募集し、目標としていた9780人を2025年4月末に達成しましたが、3月の時点では半分以下と苦戦していました。

 苦戦していた3月ごろに作られたのが、各会派がボランティアを集める、いわゆる「特例枠」です。

 通常の募集はホームページで行われていて、氏名や生年月日、メールアドレスなどの個人情報のほか、本人確認書類や顔写真の登録が必要です。

 しかし、応募が集まらず、ネットでの登録が苦手な人もいることから、市議会の会派や団体がリストにまとめて提出し、本人確認書類や顔写真は後からでよいということになりました。

 市議会の会派からは、自民1704人、名古屋民主748人、公明274人の応募が集まりました。

 このうち上園副議長が集めた30人については、26人が無断で登録され、残る4人は本人と家族でした。

 あわせて2726人は、目標達成後の5月に登録作業を始めたため、これまで発表されていた数字に含まれていないということです。

東海テレビ
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