帝国データバンクによりますと、仙台中心部で居酒屋2店舗を運営していた、青葉区本町の「岩手根本観光」が5月21日までに事業を停止し、自己破産申請の準備に入りました。
岩手根本観光は1976年に設立され、仙台駅前などで「個室和食と仙台牛 洒楽(しゃらく)」を運営していました。宴会にも対応し、ピーク時の2002年12月期には年売上高約9億円を計上しました。
しかし、コロナ禍による営業自粛から来店客が大幅に減少し、2021年12月期は年売上高が約7千万円に落ち込み、7千万円の当期純損失を計上するなど業績が低迷。その後、集客が戻り、2024年12月期には年売上高が約1億5千万円に回復したものの、食材の仕入れ価格の上昇や水道光熱費の値上がりから赤字が続き、資金繰りが限界に達したということです。
負債は約1億4500万円にのぼるとみられています。
(※負債額について、当初の記事では「2024年12月期末時点で約2億7千万円」としていましたが、26日午後2時に修正されています)