名古屋市議会の副議長が、来年に開かれるアジア大会のボランティア集めのノルマ達成のため、市民の個人情報を大会組織委員会側に無断で提出していたことがわかりました。

上園晋介副議長:
ボランティア募集の提出期限に追われ、26人の同意を得ずに提出してしまったことについては言い逃れができない。
2026年9月から名古屋市などで開かれるアジア・アジアパラ競技大会では、のべ4万人のボランティアの募集が難航し、上園晋介副議長が、市内の男性の個人情報を無断で組織委員会側に提出し、男性に謝罪していたことがFNNの取材で明らかになりました。

名古屋市内の男性は「(上園市議から)『無作為に自分のためている名刺の中から使ってしまいました』と、『自分の一存でやりました』と(連絡があった)」と話しています。

関係者によりますと、市議会の複数の会派が、各議員が30人を取りまとめるノルマを設定していて、25日に会見した上園副議長は自身と家族を除く26人分は以前名刺交換した人の氏名や電話番号を無断で使用したものだったと説明しました。
上園副議長は個人情報を取り扱う意識が低かったとしつつ、副議長や議員の職は続ける意向を示しています。
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