TSKさんいん中央テレビとJALのコラボ企画。
今回はJALふるさと応援隊の那須百合子さんが島根県雲南市を訪れ、たたらの歴史が息づくまちで長屋をリノベーションした古民家宿を取材しました。
JALふるさと応援隊・那須百合子さん:
「こんにちは」
RITA雲南吉田・矢野めぐみさん:
「いらっしゃいませ」
JALふるさと応援隊・那須百合子さん:
「とても素敵なたたずまいですね」
RITA雲南吉田・矢野めぐみさん:
「ありがとうございます。こちらは築100年を超える長屋をリノベーションした御宿です」
雲南市吉田町に、5月23日オープンした宿泊施設「RITA雲南吉田」です。
「たたら製鉄」の里・雲南市吉田町で約700年間、鉄づくりを取り仕切ってきた田部家を支えた人たちが暮らした長屋が、宿泊施設としてよみがえりました。
RITA雲南吉田・矢野めぐみさん:
「この施設は出雲に続く県内3施設目の古民家宿で古民家の再生を通じて地元の方々の協力をいただいて、この雲南吉田を盛り上げたいという思いです」
ホテルの運営を手がけるのは、出雲市の会社「つぎと出雲」。
島根県内に残る古民家をホテルなどとして再生し、まちづくりに生かす事業を進めています。
2023年、出雲市に最初の古民家ホテルをオープンし、このホテルは県内で3件目です。
RITA雲南吉田・矢野めぐみさん:
「こちらが昔の土間を活かしたお部屋です」
これまでのノウハウを活かしたしつらえのコンセプトは『森とたたらの記憶をたどる』。
2棟の宿泊棟に5室を配しました。
また、サウナ付きの部屋では、緑に囲まれながら「ととのう」こともできます。
JALふるさと応援隊・那須百合子さん:
「とてもすてきなお部屋ですね。昔ながらの造りを活かした落ち着きのある空間が広がっていますね」
それぞれの部屋には、地元産の「平飼い卵」のプリンや地酒などを用意、ここだけ、この地ならではの「ウェルカムギフト」が宿泊客をもてなします。
たなべたたらの里・櫛田良美さん:
「たたら製鉄体験をご用意しました。こちらで鉄づくりに挑戦していただきます」
JALふるさと応援隊・那須百合子さん:
「貴重な体験ができそうですね」
「ここだけ」の体験はほかにも。
中国山地一帯で行われていた日本古来の製鉄法「たたら製鉄」を再現した体験キットです。
約10グラムの砂鉄にアルミニウムを混ぜた粉末を、花火を使って約30秒間燃焼させます。
JALふるさと応援隊・那須百合子さん:
「すごい」
たなべたたらの里・櫛田良美さん:
「では金づちで割って下さい。割れない物があれば、それが鉄です」
JALふるさと応援隊・那須百合子さん:
「これですか、叩いても崩れないので」
たなべたたらの里・櫛田良美さん:
「それが鉄です」
JALふるさと応援隊・那須百合子さん:
「すごいですね」
燃えたあとに残った塊を水で冷やし、金づちで割ると…。
出てきたのは、指先ほどの大きさの鉄の塊です。
約10グラムの砂鉄から、2から3グラムの鉄が精製されるその割合も「たたら製鉄」とほぼ同じなのだそうです。
この鉄の塊を職人が磨き、1時間ほどでネックレスができあがりました。
JALふるさと応援隊・那須百合子さん:
「きれいですね。自分で作ったので愛着がわきますね」
たたらを経営してきた「鉄師」田部家の庭園…普段は非公開ですが、宿泊すれば見学することができます。
田部家を管理するJUTOKU・別木健一さん:
「こちらが田部家の庭園です」
JALふるさと応援隊・那須百合子さん:
「すてきですね。新緑の香りがします。たたら製鉄が盛んだった頃もこの様な景色が広がっていたんでしょうか」
古民家ホテルの特色のひとつが「分散型」。
食事は宿泊とは別の場所で提供、地域全体をホテルに見立て、まち歩きのきっかけをつくります。
RITA雲南吉田・矢野めぐみさん:
「きょうは地元の食材をたくさん使った料理をご用意しました」
JALふるさと応援隊・那須百合子さん:
「シャキシャキしておいしいです。出し巻き卵や青菜も色鮮やかで、見るだけでも楽しむことができますね」
中国山地と日本海の旬の味覚でおもてなし。
この日は、女将手作りのフキの煮物が添えられていました。
JALふるさと応援隊・那須百合子さん:
「この御宿で過ごしていると、まるで『たたら製鉄』が盛んだった頃にタイムスリップしたような気分になりますね…」
RITA雲南吉田・矢野めぐみさん:
「ありがとうございます。雲南吉田の魅力をたくさんの方に知っていただけたら。多くの方に足を運んでいただけるとうれしい」
ホテルとして新たに明かりがともされた古民家は、ここだけの貴重な宝物。
地域に活気を生む希望の光となりそうです。
平川翔也アナウンサー:
素敵な体験でしたね。
JALふるさと応援隊・那須百合子さん:
宿泊するだけでなく、たたら製鉄の体験など吉田町を訪れたからこそできる体験が心に残りました。古民家は地域の皆さまにとってかけがえない宝物なのだと感じました。