岩手・釜石市の河川敷で21日、木の上で体を丸めて眠るクマの姿がカメラに捉えられた。目を覚ましたクマは木を降り、罠のエサを食べるも捕獲には至らず、工事現場へと姿を消した。今回被害は確認されていないが、県内の4月のクマ出没件数は過去最多の219件にのぼり、警戒が強まっている。

木の上で眠るクマ!警察や猟友会が包囲

岩手・釜石市の河川敷で21日午後3時頃に撮影されたのは、木の上で体を丸めてじっとしている成獣とみられるクマだ。木の上から下りる気配はなく、スヤスヤと寝ているようにも見える。

現場では、警察や猟友会の人たちが集まり、緊張感が漂っていた。

眠そうに起き上がるクマ
眠そうに起き上がるクマ
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集まる人たちの大きな声で目を覚ましたのか、ムクっと立ち上がると大きなあくびをしたクマ。しばらく木の上に留まっていた。

罠をすり抜けたクマ逃走…警戒続く

その後、木の上から降りてきたクマの足元には罠が設置されていた。クマは罠の中にあるエサを食べたが、罠にかかることはなかった。

全力疾走で走り抜けるクマ
全力疾走で走り抜けるクマ

腹ごしらえを終えると、土手へと移動し、そのまま猛ダッシュで走り抜けて工事現場の中へ入り、そのまま姿を消した。

4月に岩手県内で確認されたクマの件数は219件にのぼり、4月としては過去最多となっている。
(「イット!」 5月22日放送より)

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