高騰するガソリン価格を抑えることを目的に、国は「1リットル当たり10円を定額で補助する制度」を22日から始めた。県内のガソリンスタンドでは、さっそく補助分を値下げして営業する店もあった。
ガソリン価格の高騰を受け、国はこれまで「全国のガソリン平均価格を185円程度に抑える政策」を続けてきた。
国は22日から方針を変更し、「ガソリン価格の変動に関わらず、1リットルあたり10円を定額で補助する」新たな支援策を始めた。
新たな補助により、まずは5円程度の値下げとなる見通し。
店頭価格に反映されるのは2~3週間先とみられていたが…。
(リポート)
「きょう(22日)から補助が開始され、こちらのガソリンスタンドではレギュラーガソリンの価格が昨日より5円安くなりました。ガソリンスタンドの利用客の反応はさまざまです」
(利用者)
「最高。実家が福島の方で、また日曜日も福島に行くので今ガソリンを満タンにして。ずっと遠出ばっかりしてたから最高」
「最近ずっと高かったので少しでも安くなって良かった」
山形市内のこの店では、制度初日の22日から5円の値下げに踏み切った。
店の従業員によると、電話で値下げについて問い合わせる客もいて、週末にかけて給油する客はさらに増えると見込んでいる。
(利用客)
「給油しなければいけない時期が来たから。きょう給油しなければと思ってけさ補助の話を聞いて、少しでも安くなればいいなと思って」
「値下げはありがたい」との声が多く聞かれた一方、「まだまだ高い」と話す人も。
(利用客)
「5円安くなってまた5円、2段階で下がる。前は100円以下でガソリン詰められていたので、そう考えると安くはなっているが高い」
今後の見通しについて石油情報センターは、「全国的にこの先2週間かけて5円程度下がると予測している。県内でも同じような動きがみられるのではないか」と話し、新たな補助によってしばらくは値下がりが続くとみている。
急激な需要の増加を防ぐため、まずは2週間かけて5円程度の値下げ。補助の上限となる10円値下がりするのは、1カ月後の6月中旬ごろになる見通し。