増加する詐欺の被害に待ったをかけます。香川県警の警察署長会議が5月22日、高松市で開かれ、詐欺の被害を防ぐための取り組みを強化することなどが申し合わせられました。
会議には、香川県警察本部の幹部や県内の警察署の署長ら40人が参加し、岡本慎一郎本部長が「治安情勢は厳しい状況にある。課題の本質を捉えたより効果的な施策を柔軟かつ迅速に行う必要がある」と訓示しました。
県警によりますと、県内で2025年に入って4月末までに認知されたSNS型投資・ロマンス詐欺の被害総額は約4億6100万円、特殊詐欺の被害総額は約3億4400万円となっています。
岡本本部長は、いずれも深刻な状況にあるとし、犯罪の手口を分析した上で、検挙と抑止の両面から関係機関に積極的に働きかけることを求めました。
このほか、テロや大規模災害への対処や25年7月に予定されている参議院議員選挙で厳正公平な取り締まりをすることなどが申し合わせられました。