笠岡市で、助産院の日常を追ったドキュメンタリー動画の上映会が開かれました。助産院での出産を広く知ってもらおうという動画で、出産を控えた妊婦などが鑑賞しました。
上映会が開かれたのは笠岡市の助産院、「晴れの国お産所」です。
タイトルは「私たちのお産ダイアリー」。この助産院での出産に4カ月間密着し助産院のありのままの日常を描いた約1時間のドキュメンタリー動画です。上映会には助産院での出産を控える妊婦など約20人が参加しました。
(唐木佑香さん)
「選択肢の1つになれば」
助産師たちが1人1人に寄り添い自然な形で出産が行われるのが助産院の特徴です。医師は常駐しておらず、帝王切開などの医療行為はできませんが、産婦人科のある医療機関と連携し、適切な処置を受けられるようにしています。
笠岡市では2023年、唯一の産婦人科医院が閉業し、分娩ができる施設はこの助産院のみとなりました。しかし、岡山県内の助産院での出産は全体のわずか1.3%と知られていないのが現状です。
動画には、地元で産みたいと考える人にこの助産院を知ってもらうとともに出産の映像を通して命の大切さと向き合ってほしいという思いが込められています。
(上映会に参加した人は…)
「うらやましいと思った。助産院での出産が。楽しみになりましたし、家族と一緒に、是非ここで出産を迎えたい」
「動画で見たお産が実際にあるということを皆に知ってほしいし、広まってほしいと思った」
(唐木佑香さん)
「見た人が笑顔になって自分の命も大切に、そしてまわりも大切にできる優しい環境がもっと広がってほしい」
「わたしたちのお産ダイアリー」は5月30日から広島県福山市の映画館で上映されます。