栄養バランスが取れた健康的な手づくり料理が人気の岩手県岩手町にある蔵を改装したカフェ「蔵カフェくらっふぇ」を紹介します。

岩手町の商店街のなかほどに店を構える「蔵カフェくらっふぇ」。

店主・遠藤智恵子さんは「昔は蔵だったがリノベーションした。飲食店として前は使ってた。2024年までちょっとの間、休業していて、そこを借りて私が今回1月7日から『くらっふぇ』としてお店を始めた」とオープンの経緯を話します。

趣のある柱や梁が印象的な店内では、リラックしてゆったりと過ごすことができます。

週替わりでメニューが変わるAランチ、この日は豚キムチ炒めと地元の野菜を使った小鉢が4品ついたセットです。

野菜のシャキシャキ感とやさしい家庭的な味付けの豚キムチは、キムチのピリ辛が食欲をそそります。

一押しは旬の食材を食べてもらいたいと提供している小鉢です。

店主 遠藤智恵子さん
「そのとき自分が作って食べさせたいなと思うもの(食材)を週替わりのメニューに決めている。野菜をいっぱい使って健康になれるような食事を提供したいなと思っている」

食材から季節を感じ取ってほしいという思いから、山菜の「コゴミのごま和え」や「タケノコの土佐煮」、そして見た目も鮮やかな「ニンジンのラペ」など旬の食材を使った多彩なレパートリーが並びます。

店主 遠藤智恵子さん
「『えっなにこれ?』『おいしそう』って見た目でも食べられるような料理。料理は一番最初は見た目。『あっおいしそう』って思えば食べてくれるし、その(料理の)わくわく感、そういうところは気を使っている」

岩手町出身で店主の遠藤智恵子さんは店を始める2024年までの40年以上、町内の医療施設で看護師として働いていました。

子どもの頃からの料理好きが高じてオリジナルレシピを考案し料理コンテストへ応募したり、イベントで自家製弁当を販売したりしていましたが、いつかは自分の店を持ちたいという思いが募り、岩手町が主催する起業塾に参加しました。
これを機にこの店のオーナーからの勧めで初めての店をオープンしました。

店主 遠藤智恵子さん
「大変ですね。もともと全くの素人なので飲食店の経験もないし、来ていただいたお客さんが『おいしかったね』『また来ます』というのが一番の励み」

ランチメニューの2品目は「ハッシュドビーフ」、肉はもちろん、しいたけやたまねぎなど地元の食材をふんだんに使いデミグラスソースでじっくり煮込んでいます。

本格派でありながら、どこか懐かしさを感じるやさしい味でリピーターも多い人気の一皿です。

そしてカフェタイムのスイーツも見逃せません。
遠藤さんは「スイーツに関しても旬のものを使っていければと思っている」と話します。

中でも手作りのイチゴ大福は、こしあんのなめらかな舌触りとやさしい甘味、大粒でジューシーなイチゴの酸味がほどよくマッチして、世代を問わず愛される味です。

店主 遠藤智恵子さん
「直接お客さんと『どうでした?』『おいしかったです』『味は濃くなかったですか?』『やさしい味でよかったですよ』と言ってもらえれば励みになりますね」

遠藤さんはこれからもお客さんの声に耳を傾けながら地元の食材を使った料理で来る人をもてなします。

岩手めんこいテレビ
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