九州電力は2035年度までの新たな経営計画を公表し、次世代型原発の開発・設置を検討すると明らかにしました。
候補地には、薩摩川内市の川内原発の敷地も対象となる可能性がありますが、九州電力は、現時点で決まったものはないとしています。
九州電力は19日、新たな経営計画に当たる「グループ経営ビジョン2035」を公表しました。
この計画には、脱炭素化への取り組みとして、新たな安全対策が取り入れられた「次世代革新炉」の開発や設置を検討することが盛り込まれています。
九州電力では佐賀県の玄海原発1、2号機の廃炉が決まっていて、国は2025年2月、エネルギー基本計画で、廃炉を決めた電力会社が廃炉する分の原発を別の原発の敷地内で建て替えることを認めています。
九電の場合、廃炉作業を進める玄海原発1、2号機の「建て替え」として、川内原発の敷地内に新たな原発の建設が可能となります。
このため、薩摩川内市の川内原発も候補地となる可能性があります。
九州電力は、20日KTSの取材に対し、「現時点で、具体的な場所など、決まったものは何もない」としました。
また薩摩川内市の田中良二市長は、「設置場所について具体的な表明がされた訳ではなく、コメントはない」としています。