見ごろを迎えているミズバショウの名所に通じる長野県の林道で土砂崩れが発生しました。
林道脇の斜面から、土砂とともに崩れ落ちる大きな木々。
住民が撮影した土砂崩れの瞬間映像です。
土砂崩れが起きたのは、16日午後4時ごろ。
現場は長野市鬼無里の林道大川線です。
巻き込まれた人はいませんでしたが、土砂は幅約30メートルにわたって林道をふさぎ、現在も全面通行止めになっています。
この林道の先にあるのは、毎年この時期多くの観光客が訪れる奥裾花自然園。
自然園は、81万本ものミズバショウが群生する場所として知られ、2025年もちょうど見ごろを迎えていましたが、土砂崩れの影響で当面、休園となりました。
ミズバショウを目当てに大阪から来たという観光客は、「5月中旬から下旬が見頃だということで、わざわざひと月前に泊まるところも押さえて来たけど、土砂崩れだったらしょうがない。残念」と落胆の声を漏らしていました。
週が明けた19日、現場では復旧に向けた動きが見られました。
19日から始まった本格的な土砂の撤去作業。
しかし、林道が復旧する見通しは立っていません。
この林道では、2014年や2016年にも雪解けの時期に土砂の崩落や落石があり、そのたびに通行止めになっていました。
早期の復旧は厳しい見通しですが、地元の観光関係者は、秋の紅葉シーズンに間に合えばと話しています。
鬼無里観光振興会・伊藤宗正会長:
秋の紅葉シーズンには、お客さまをお迎えできるような対策をしていってもらえればうれしいところです。安全を担保できる早い復旧を望むところであります。