岸田前首相は20日、能登半島地震当時に閣僚や現地対策本部長として対応に当たった議員らとともに首相官邸を訪れ、石破首相に、能登半島地震の教訓から災害対応を強化するための提言を手渡した。
提言は、▼トイレやキッチン、ベッドなどの基本的な施設を即座に整備できる体制の確立、▼罹災証明などの手続きの簡素化やDX化、▼災害関連死を防ぐために、福祉や保健・医療分野の連携強化などが盛り込まれている。
岸田前首相は、「能登半島地震の発災から、状況はどんどん変化している。しっかりフォローし、今回の能登半島地震を教訓として、今後の災害対応の強化に努めていくため、提言を参考にしてほしい」と要望した。
石破首相は、「提言を全て生かしたい」とした上で、防災庁の設置に向けた準備が進む中、「日本は世界有数の災害大国なので、防災体制は世界一にしたい」と改めて決意を述べた。