政府は21日、日韓国交正常化60周年の節目に国民の交流を後押しする取り組みとして、日韓双方の一部空港に入国審査のための専用レーンを設置することを発表した。レーンを利用すれば入国審査の待ち時間が短縮される見通し。
専用レーンは、6月1日からの30日間限定で、日本人旅行者向けには、ソウルの金浦空港と釜山の金海空港に、韓国人旅行者向けには、羽田空港と福岡空港に、午前9時から午後4時に設置される。利用するには、直近1年間で1回以上の渡航歴と搭乗前の登録手続きが必要。
日韓両国は、現在、それぞれ渡航先第1位となっていて、去年1年間の日本から韓国への渡航者は約322万人にのぼるという。
外務省関係者は、「両国関係の安定は現下の戦略環境下で非常に重要。そのためにも、国民同士の相互理解を後押しすることが将来の日韓関係にとってメリットになる」としている。