江藤拓農水相は21日朝、首相官邸で石破首相に対し辞表を提出し受理された。「コメは買ったことがない」などと発言したことの責任をとった形で、事実上の更迭となる。
江藤農水相は記者団に対し、発言が批判を受けた早い段階から辞任を考えていたが最終的に決心したのは20日の国会での質疑を終えた後だと明かし、「これから何としても米価を下げなければならない。それには国民の皆様方の信頼が欠かせない。その信頼を私が損なってしまったという、ことであれば私が一線から身を引くことが、国民にとってもいいことだと判断した」と述べた。
江藤農水相はコメ不足・価格高騰対策にあたってきたが結果が出ない中、18日に行った講演で「私はコメは買ったことがない。支援者がたくさんくださる。売るほどある」と発言し、厳しい批判を浴びていた。
立憲民主党など野党側は、国会対策委員長の会談で、更迭を求める方針で一致し、21日の党首討論までに辞任や更迭がなければ江藤大臣への不信任決議案を検討する方針を確認していた。