秋田市の海浜公園にある風力発電の風車のブレードが落下した事故の現場で、破損したブレードを取り外す作業が20日から始まりました。
この事故は、5月2日、秋田市新屋町の新屋海浜公園で「さくら風力」が設置した陸上風車からブレードが落下したものです。
風車にはブレードが3本取りつけられていて、落下したのは、このうちの1本です。
落下したブレードの近くには81歳の男性が倒れていて、その後、死亡が確認されました。男性の死因は、体の複数の部分が損傷を受ける「多発外傷」とみられ、警察が事故との関連を調べています。
また、事故当日、風車を監視するシステムが強い振動による異常を感知していて、ブレードが折れたことが原因とみられています。
菅原咲子アナウンサー:
「時刻は20日午前7時半を過ぎたところです。既に現場には、ほとんどの作業員が入ったということです。この場所から作業の様子をうかがい知ることはできませんが、これからブレードの取り外しが始まるものとみられます」
事故があった現場では、木の伐採やクレーンの組み立てなどが進められ、20日の朝、ブレードの撤去が始まりました。
破損したブレードを取り外す作業は22日まで続く見込みで、その後、残り2本のブレードも撤去されます。
さくら風力によりますと、破損したブレードの撤去が終わり次第、新屋海浜公園の通行規制が解除される見通しです。
取り外したブレードは5月中をめどに現場から運び出されます。
ブレードは風車の保守管理を担う日立パワーソリューションズの茨城県内の施設に運ばれ、原因究明に向けた調査が進められる見通しです。