ウクライナのゼレンスキー大統領は、アメリカのトランプ大統領との電話会談で、ウクライナとロシア、アメリカ、ヨーロッパ主要国の代表者による和平会談の実施を提案したことを明らかにしました。

ゼレンスキー大統領は19日、トランプ大統領と2度の電話会談を行いました。

会談後、記者会見に臨んだゼレンスキー氏は1度目の会談は1対1の形式で行い「ウクライナにとって非常に重要な停戦について協議した」とした上で、ロシアが停戦を拒否した場合は「厳しい対応を検討するよう要請した」と述べました。

米露首脳電話会談の後に行われた2度目の会談は、フランスのマクロン大統領やイタリアのメローニ首相らヨーロッパ主要国の首脳らを交えて協議したと明かし、「白熱した議論だった」と述べました。

会談では、ロシアの提示する条件がウクライナにとって受け入れがたい場合、アメリカはロシアの戦争終結拒否とみなすよう求めたということです。

また、和平の実現に向けてウクライナとロシア、アメリカ、ヨーロッパ主要国の代表者による会合の開催を提案し、候補としてトルコとバチカン、スイスの3カ国が検討されているとしています。

一方、停戦の実現をめぐりイスタンブールの交渉でロシア側が提案したとされる、ロシアが実効支配するウクライナ領土からの軍隊の完全撤退について、ゼレンスキー大統領は「軍を撤退させることはないし領土を譲ることはない」と述べ、改めて拒否する考えを示しました。

フジテレビ
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国際取材部
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