秋田市の海浜公園で風力発電の風車のブレードが落下した事故を受けて、秋田県は19日、同じ機種の風車が設置された県有地の立ち入りを制限したことを明らかにしました。

この事故は5月2日、秋田市の新屋海浜公園でさくら風力が設置した陸上風車からブレードが落下したもので、近くで81歳の男性が倒れているのが見つかり、その後死亡しました。

風車はドイツのエネルコン社製で、県内に307基ある陸上風車のうち、同じ機種の風車は82基あります。

こうした状況を受け、県は同じ機種の風車が設置されている県有地を対象に、周辺で人の出入りが予想される場所がないか調査しました。

その結果、県有地には同じ機種の風車が38基ありますが、能代市と由利本荘市の公園など3カ所(風車3基)について、5月16日から当面の間、立ち入りを制限することを決めました。

県は、3基の風車について安全性に問題がないか緊急点検を実施し、問題がなければ順次立ち入り制限を解除することにしています。

鈴木知事は19日の定例会見で「県民の不安が高まっているので緊急的に制限した。制限した場所にはみだりに入らないようにしてもらいたい」と呼びかけました。

秋田テレビ
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