宮崎県宮崎市育ちの作家の新川帆立さんが優れた物語性のある小説に贈られる山本周五郎賞を受賞しました。
(選考委員 小川哲さん)
「第38回山本周五郎賞は新川帆立さんの「女の国会」が受賞することに決まりました」
山本周五郎賞は、去年4月から今年3月までの1年間に発表された小説の中から選ばれます。
新川帆立さんはアメリカ生まれ・宮崎市育ちで、弁護士として働いたあとに本格的に小説家の道に進んだ異色の経歴をもっています。
今回、受賞した『女の国会』は、現代の日本社会で働いている女性が直面している現実が描かれていて、選考委員から「面白くて読みやすくエンターテインメント小説として完成度が高い」などと評価されました。
(新川帆立さん)
「いざ取ると今まで私の作品が面白いと思ってついてきてくれていた読者さんたちの感覚が何かプロによって何かさらに肯定された感じがして、読者さんも喜ぶと思って、それが私も嬉しいと思いました」
(河合皓稀アナウンサー)
「山本周五郎賞を受賞した新川帆立さんの女の国会、こちらの本屋ではこの3冊しかなく、宮崎市内でも在庫切れの本屋があるということです」
宮崎市にあるこちらの書店では、山本周五郎賞の受賞を受けて新川さんの作品の特設コーナーを設けました。
(明林堂書店浮之城店 大塚亮一店長)
「受賞されたのでおそらく反応が良くなってくると思うので、今から早めにご来店いただいたほうがすぐなくなっちゃうと思う」
山本周五郎賞の贈呈式は6月、東京都で行われます。