自宅に赤ちゃんの遺体を遺棄したなどとして、死体遺棄などの罪に問われている母親の初公判が5月19日、高松地方裁判所で開かれました。母親は起訴内容を認め、検察側は懲役3年を求刑しました。

死体遺棄と保護責任者遺棄の罪に問われているのは、三豊市の無職、豊嶋美琴被告(21)です。起訴状によりますと、豊嶋被告は2025年1月、長女の嶺空(れいあ)ちゃん(当時0歳)に対し生きるために必要な保護をしなかったほか、死亡した嶺空ちゃんを自宅のクローゼットに遺棄したとされています。

高松地裁で開かれた19日の初公判で豊嶋被告は起訴内容を認め、裁判は即日結審しました。

検察側は、「メンズパブで飲酒する目的などで、嶺空ちゃんと長男を自宅に置いて繰り返し外出した。虐待が疑われるのを恐れ誰にも相談しなかったのは自己中心的で身勝手」などと指摘し、懲役3年を求刑しました。

一方弁護側は、豊嶋被告が1人で育児や家事をして精神的に追い込まれていたなどとして、執行猶予付きの判決を求めました。判決は6月2日に言い渡されます。

岡山放送
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