高止まりを続ける米価格。
19日、全国のスーパーで販売された米の最新の5kg当たりの平均価格が発表されました。

先週の発表で18週ぶりに米の平均価格がマイナス19円値下がりしましたが、今週はプラス54円、4268円と値上がりしました。

米の平均価格は再び値上がりへと逆戻り。
2024年の同じ時期と比べると、依然として2倍ほどとなり、高値が続いています。

高騰する米価格対策の司令塔である江藤農水相(64)が、佐賀市で18日に行った講演での発言に批判が集中しています。

江藤農水相:
私も米を買ったことありません。支援者の方々がたくさん米をくださる。まさに(米が)売るほどあります、私の家の食品庫には。

備蓄米の試食会を開くなど、米高騰問題に対応してきた江藤農水相。
その江藤農水相の「米を買ったことがない」発言に、街の人からは「ふざけるなって感じです」「早く備蓄米を放出(流通)させてほしい」「価値観とか常識が違うから、また言ってるわくらいにしか思わない」と、強まる批判。

江藤農水相は19日、記者団に対して「週に2回はスーパー回りをしています。定期的にお米は買っています。さっき実は妻から電話があって、怒られました。講演になると、会場も盛り上がっていたのでウケを狙って強めに言いましたが、売るほどというのは、ない。ない、というのが妻からのお話でした」と話し、4回目の備蓄米放出で玄米での流通が可能になったことに触れ、「玄米でも買ってほしいということを伝えたかったが正確性を欠いた」と釈明しました。

一方、立憲民主党の小川淳也幹事長からは「後に釈明されているようですが、これは限りなく事実に近いのではと想像してますし、進退が問われかねない、それほど深刻な事態だと私は受け止めです」という指摘がありました。

また19日午後、石破首相は「任命権者として大変申し訳ない。私自身、本当に深くおわびを申し上げます。任命した私の責任、多々ございます。ご本人から状況を聞くということが重要なことだと思っております」と述べました。

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