安倍元首相を銃撃し殺害した罪などに問われている山上徹也被告について、弁護側が裁判員裁判で殺意を認める方針であることが分かりました。
山上徹也被告(44)は、手製の銃を発射し、奈良市で演説中の安倍晋三・元首相を殺害した罪などに問われています。
現在、公判前整理手続きが行われていて、関係者によると、弁護側は殺意について認める方針であることが分かりました。
一方で、銃刀法では、拳銃などで発砲することは、「発射罪」に問われますが、手製の銃が該当するかどうかが、争点の1つとなるということです。
また山上被告は旧・統一教会に恨みを抱き、「安倍元総理とつながりがあると思い犯行に及んだ」などと供述していて、弁護側は、家庭崩壊などを背景とした情状酌量を求める方針だということです。
奈良地方裁判所は、警備体制を整えて10月28日に初公判を開くことで調整しています。