「たたら製鉄」の歴史と技術を次の世代に伝えようと、鉄づくりを体験できるイベントが庄原市の備北丘陵公園で行われました。

日本古来の製鉄技法で、千年以上の歴史がある「たたら製鉄」を1泊2日で体験できるイベントにはおよそ150人が参加しました。

初日は炉をつくり、2日目は早朝4時から火を入れ、炭と砂鉄を交互に入れた後、「ふいご」と呼ばれる風を送る装置で炉の温度をあげて砂鉄を溶かしていきます。
作業を続けること8時間、「ケラ」と呼ばれる鉄の塊およそ40キロが姿を現しました。

この作業は真砂砂鉄の採れる中国山地の北側で主に行われた方法で、いまも島根県奥出雲町でたたら製鉄を受け継ぐ「村下」と呼ばれる技術者が指導を行いました。

【日刀保たたら・堀尾薫さん】
「(たたら製鉄は)ものづくりの原点ではないかなと思っている。それを体感をしていただいたということ、日本の素晴らしい技術を見直していただけたんじゃないかなと思う」

【参加者は】
「いつも身近に使っている鉄だけどこんなに作るの大変だなあって思って、これから大事に使っていこうと思いました」

テレビ新広島
テレビ新広島

広島の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。