5月も中旬となり、米どころ庄内地方では田植えが本格化している。こうした中、庄内町の小学生が、自分たちでメダカの保全活動をしている田んぼで田植えを体験した。

「お前も入れ! やだー」

田植えを体験したのは、庄内町の余目第一小学校の4年生27人。
15日、メダカの保全活動に使う田んぼに裸足になって入り、約2アールの面積に、はえぬきの苗を1本1本丁寧に植えていった。

田んぼがある家根合地区は最上川の末流にあり、水不足解消のため1999年に「水路の工事」が行われたが、当時の余目一小の子どもたちが、メダカがいなくなることを心配して「救出作戦」を始めた。

その後は地区のNPO法人などと一緒に、地域ぐるみで「メダカの保全活動」や「田植え・稲刈り体験」を続けている。

(児童)
「ぬかるんで転びそうになった」
「農家はみんな大変。こうやって苦労しながら植えていたというのがわかった」

(NPO家根合生態系保全活動センター・大井庄一理事長)
「田んぼに入る機会がないと思う。コメ作りのほんの一部だが、自然や土と触れ合って田植えをして、秋の収穫を楽しみにしてもらえれば」

6月には保全池に移しているメダカを田んぼに放流し、授業の一環として観察などを行うという。

さくらんぼテレビ
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