熊本県は有明保健所管内の事業所で結核の集団感染が発生したと１４日発表しました。
重症者はいないということですが県は咳が長引く場合などは医療機関を受診するよう呼びかけています。
熊本県によりますと、有明保健所管内で去年１２月、３０代の女性が結核と診断されました。
その後、有明保健所が女性の勤務先である事業所の従事者２９人を対象に検査を実施。
その結果、１３日までに結核菌に感染し発病した人が２人、感染したものの発病していない人が１０人確認され、集団感染の基準を超えたことから県は国に報告を行いました。
県内で結核の集団感染が確認されたのは２０１７年以来８年ぶりです。
今回診断された１３人のうち、２０代は７人、３０代は５人、７０代は１人で、重症者はおらず、治療や経過観察を受けているため周囲に感染が広がる可能性はないということです。
去年１２月に結核と診断された女性は、おととし１月に職場の健康診断の胸部レントゲンで異常が見つかり医療機関を受診していました。
県は「結核は潜伏期間が長く診断までに時間がかかる」とし、咳や痰が２週間以上続く場合は早めに医療機関を受診するよう呼びかけるとともに医療機関にも情報提供を行い再発防止を行う方針です。
